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強弱がオーディオのボリュームなら

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こんにちは、吹奏楽.comです。

楽譜には強弱が書き込まれています。
弱い方から順に、pp(ピアニッシモ)、p(ピアノ)、mp(メゾピアノ)、mf(メゾフォルテ)、f(フォルテ)、ff(フォルティッシモ)
などです。

最近では、カタカナ表記では、たとえばmf(メッゾ・フォルテ)というように、「mezzo」を「メッゾ」と書くことが多いようです。
イタリア語の発音に近くするなら「メッツォ」の方が近いと思いますが、「ピッツァ」よりも英語風の「ピザ」の言い方が定着しているのと似た感じでしょうか。

ff(フォルティッシモ)は、フォル「テッ」シモと言う人の方が多いように思います。
「でずにーらんど」や「てーしゃつ(Tシャツ)」と言う人はよっぽど年配の人を除いていないのに、「ff」だけは、なぜか「ふぉるてっしも」と言う人が多いです。
昔のロックバンドのハウンドドッグのヒット曲の影響かな?と思って調べたら、タイトルは「ff(フォルティシモ)」と表記されていました。小さい「ッ」が入ってないですね。

mezzoは、本来のイタリア語の意味では「半分の」ということですが、音楽の強弱の言葉では「やや」という風に使われることが多いです。
mf(メゾフォルテ)=「やや強く」
という感じです。
「強いのの半分で」などと言われるよりは、確かにわかりやすいです。

「p」や「f」が3つ以上ついた書き方もたまに出てきて、チャイコフスキーなどは「pppppp」など、ちょっとやりすぎな使い方もしています。
学校の音楽の授業で、「ppp」は「ピアニッシシモ」、「fff」は「フォルティッシシモ」と習った人は多いと思いますが、海外でその言い方をすると笑われたという話を複数の人から聞きました。

「fff」の言い方は、せいぜい「フォルテフォルティッシモ」または「トリプルフォルテ」くらいで、そんな言い方よりも「f」が2つ以上付いてるのは全部「フォルティッシモ」って言う、と聞いたこともあります。
留学した日本人が「ふぉるてっししも」とか言うと、けっこう爆笑されるみたいです。

日本人の有名な作曲家が「fffはフォルティッシシモと読みます。」などと真顔で言ったり、本やweb上に書いているのを見たこともありますので、実際のところどうなのか謎です。
もしかしたら間違いではないけれど、実際にはそんな使い方しませんよ、という感じなのかもしれません(それとも間違った言い方が日本だけで蔓延している??)。

そんな楽譜に書き込まれている強弱ですが、作曲者も演奏者もその使い方はやや曖昧(あいまい)なものです。
それでいいと思います。
以前にピッチとイントネーションについてお話ししたのと少し似ていて、強弱は絶対的ではなく、相対的で曖昧なものです。

じゃあテキトーでいいのか、と言われるとそういう訳ではありません。
それぞれの曲の中での強弱や、演奏しているアンサンブルや楽団の中での強弱やそのメンバーの技量によっても、また実際に演奏している場所(ホールや屋外、その他)によっても「調節」するべきです。

音の強さを表すのに「dB(デシベル)」という単位が使われることがあります。
「この交差点の現在の騒音は75dBです」など、数値として使える点では便利です。

音楽の中の強弱も、例えばどの曲でも「p(ピアノ)は40dBくらい、mf(メゾフォルテ)は60dBくらい」などと決められていれば楽なのになぁ、と思ったことがある人もいるかもしれません。
残念ながら音楽の強弱はもっと曖昧で、使い方は奥が深いと言っていいと思います。

音の実際の強さと言っても、音色(音質)によっても聴こえ方、感じ方は変わってきますし、大編成のtutti(全員で演奏する時)の時と、一人や二人で演奏する時では、同じ強弱でもやはり聴こえ方は随分と違います。
強弱を数値化したり、オーディオやテレビのボリュームのようにある程度の範囲でも決められていればどれだけ楽かと考える人は多いですが、そんなに単純なものではないのです。

周りの演奏をよく聴きながら、また聴いている人にはどの程度の強さで聴こえるのか、場所などの状況も見ながら常に考えつつ、強弱を調節していかないといけません。
少し難しいと思われるかもしれませんが、強弱も楽しみながらベストを常に探っていきましょう。

料理が好きな人は、調味料の量を例えいつも同じ分量使う料理でも、最終的には必ず味見をして味付けを決めると思います。
その時の素材や水分や気温によっても、味が変わってくることはよくわかります。
いろいろ考えて、ベストな味付けが決まった時に「よっしゃ」と思うような、強弱についてもそんな気持ちで演奏するのがいいと思います。

みなさんの日々の生活が、音楽で豊かになりますように。

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