こんにちは、吹奏楽.comです。
楽器を始めることを決めたら、次は何の楽器をやるか?という話になります。
やりたい楽器がある、憧れている楽器を演奏したい、という気持ちがある人はぜひその楽器を希望してみてください。
でも吹奏楽にはいろんな楽器が必要で、全員が希望の楽器をやれることにはならないのが現実です。
特定の楽器にどうしても人気が偏ってしまうのは、やはり仕方のないことです。学校などによって多少の違いはありますが、だいたい人気があるのはサックス、フルート、トランペット、(バンドのドラムに憧れて)パーカッション、あたりでしょうか。
希望の楽器(パート)になれなかったことで、号泣しているような新入部員を何度か見たことがあります。決められる方(生徒)も、決める方(主に顧問の先生)も辛いことです。

ここで考えてみてください。実際には絶対にやりたい楽器、どうしてもやりたい楽器があった人は、そんなにはいないのではないでしょうか?なんとなく知ってる楽器や、身近な人がやっている(やっていた)楽器を希望するようなパターンの方が多いと思います。または家族や誰かに「あの楽器をやりなさい。」などと言われたりして、そういう気持ちに動いてしまっただけではないですか?
安心してほしいのは、どの楽器をやることになっても吹奏楽部でやる楽器は、どれも本当に素晴らしいものだということです。
嘘ではありません。最初は嫌々その楽器を始める人も中にはいますが、例えば3年生になって部活を引退するときに、自分がやった楽器が嫌いだった、他の楽器がよかった、と言うような人はほとんどいません。
他の楽器に興味を持ったりして、卒業後違う楽器に転向する人もたまにいますが、それまでやった自分の楽器のことを悪く思う人はいないと思います。

現在の吹奏楽と言われる形態がほぼ確立してから、少なくとも50年以上は経ちますが、完成されたバランスの中にそれぞれ魅力的で個性的な楽器が並んでいます。無くてもいいような、イマイチな楽器など一つもありません。
弦楽器を含むオーケストラや、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムなどで成り立つロックバンドも、それぞれ完成された形態で魅力的なものですが、吹奏楽もそれでしか出せない魅力の詰まった完成された素敵な形態です。むしろオーケストラやロックバンド以上に、発展し続けているジャンルかもしれません。
少人数や単独で演奏しても成立する、素晴らしい楽器たちばかりが揃っています。
とは言え、あまりにもそれぞれの楽器の特徴が違うし、その人にとって多少の向き不向きがあるのも事実です。「木管」とか「金管」などと一括りにしますが、例えば同じ金管楽器でもホルンとトロンボーンとで音色も演奏方法も楽器の見た目、形、大きさなど、似ているところはあるけれど全然違うとも言えます。
ある楽器をやることになるのは「運」みたいなもので、人との出会いに少し似ているところもありますが、運悪くその人にとって「不向きな」楽器をやることになるのは少し不幸なことなのかもしれません。

どうしてもやりたいとこだわってやることになった楽器が、または誰かに言われるがまま希望してやることになった楽器が、実はその人にとってあまり向いていなかった、というのはいくらでもあり得る話です。
なんとなくやイメージで楽器を選ぶのも運の一つなのかもしれませんが、それぞれの楽器の特徴や個性や傾向を少しわかった上で選ぶのも悪くないと思います。
次回はその楽器とそれを演奏する人の、多少の向き不向きを考えてみたいと思います。
みなさんの日々の生活が音楽で豊かになりますように。
