こんにちは、吹奏楽.comです。
夏から行われる吹奏楽コンクールに向けて自由曲を選んだり、または春になる頃にはすでに曲を決めている学校も多いと思います。
コンクールに限らず選曲は非常に難しいもので、練りに練って決めても失敗することもありますし、あまり納得しないまま決めた曲がたまたま成功することもあります。
成功、失敗と言っても、単にコンクールの結果だけではなく、いろんな意味での成功、失敗です。
コンクールで多く演奏される曲に、流行り廃りがあるのは多くの人が知るところです。
全国大会で金賞を獲った学校が演奏した自由曲が、翌年から数年間にわたって全国的に多くの学校が自由曲に選ぶようなことはよくあります。
全国大会で金賞を獲ったのは選曲だけが理由ではないというのは誰にでもわかることですが、少なくともその曲を素晴らしく演奏すれば良い結果が得られる可能性があることから、多くの学校が「まね」をしてその曲をやることになります。

コンクールでやる曲は、年間を通してもっともたくさん練習することになる学校がほとんどだと思います。
演奏する生徒にとって、一生忘れられない曲になることも多いと思います。
なるべく音楽的にも優れた内容の曲を選ぶのがいいと思うのですが、
「そんな曲はやり尽くされていて新鮮さもないし、有名すぎる曲は審査に不利になる。」
と思われることが多いようです。
間違っているとは言いませんが、新しい曲に飛びつきすぎる傾向はもう少しどうにかならないかな、と思うこともあります。
反面、現在の作曲家が吹奏楽のための曲を多く作曲して、その中から後世に残るような名曲が少しでも生まれてきてほしいという気持ちもあります。
吹奏楽部では1年間の内に100曲以上もやるわけではないので、コンサートなどでやる曲を選ぶ際には、厳選するとともにいろんな面から多角的にアプローチするべきです。
編成、難易度、演奏者のやりがい、聴き手側への配慮、コンサートの場合は全体の構成バランス、などは最低限でも考慮して選曲してほしいと思います。
その上で現在の演奏するメンバーの実力差、上手な人が活躍して、そうではない人も影に廻り過ぎないよう、そして例え数ヶ月間でもメンバーの成長を見込んで選曲するようにすると、部活も活気づいてくると思います。

編成について、あまり気にしないか、まったく無視して選曲しているようなこともよくあるようですが、その曲その曲の編成は非常に重要な要素です。
少人数の吹奏楽部もたくさんありますので、人数が足りてないパートや所持していない打楽器などについては、他の楽器で代用できるのか、そもそも演奏可能なのかなど、よく調べるようにして決めるべきです。
楽譜を購入する前でも、曲によってはスコアの一部が公開されていたり、調べることができる場合が多くあります。
曲の難易度については、難しすぎる曲を選んでいるのもよく見かけますし、コンクール以外の曲では逆に難易度が低すぎて演奏面の成長を促していないような選曲をしているのも見かけます。
演奏者にとって、常に実力よりも少し上の、練習することで上達が見込めるような曲を選ぶのが理想ですが、数十人いる中で全員に完璧にそれを当てはめることは不可能ですので、できる範囲で曲の難易度を測ってもらえればと思います。

コンクール以外のコンサートなどで演奏するポップス系の曲を軽視するのもよく見受けられます。
同じタイトルの曲でも、複数のアレンジ(編曲)で出版されている曲がたくさんあります。
アレンジが変わると、まったく別の曲と言っても良いような内容の違いになっていることもよくあります。
テキトーに選ぶのではなく、ポップスでもアレンジの内容など、よく吟味して選ぶようにすると、いろんな面で良いことがあると思います。
顧問の先生も、例えば「文化祭の選曲は任せた」などと言わず、少しでいいので選曲や少なくともアレンジの選定などには関わった方がいいと思います。
クラシカルな曲じゃなくても、演奏者の成長にも影響することが多くあります。
ポップスを演奏する時に、曲やアレンジによってはサックスとトランペットばかりが目立ちすぎることになる場合がありますので、そのあたりも注意が必要です。
普段ソロなどが少ないパートが活躍できるような貴重なアレンジも稀にありますので、日頃から曲とアレンジの内容などを調べてメモなどを残すようにしておくと、いざ選曲の際にとても役立つと思います。

他にも楽譜が高額過ぎて予算が回せないようなケースや、メンバーが変わったりと、あらゆる不確定要素が出てくる可能性があります。
それらを全て考えると、いろんな要素が多過ぎてパニックになりかねませんので、選曲については焦らず早めに準備をすることがコツだと思います。
候補曲を立てるのはかなり早いうちからできますので、まずは候補の曲を多めに出して、その後時間のある時に編成や演奏時間や難易度など、細かいことを徐々に調べていくといいと思います。
いろんなハプニングも楽しむくらいの気持ちで、協力しあって物事を決めていくと部活が良い方向に向いて、自ずとコンクールでも良い結果が出せるようになると思います。
みなさんの日々の生活が、音楽で豊かになりますように。
